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内容・目次 |
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【内容】 ダーウィニスト坪井正五郎の、さればコロボックル論とは 我が国人民は天孫民族であるを誇りに、明治の近代化が始まった時、大森貝塚も発見された。しかしここには食人痕跡ある人骨もあり、では列島のこの野蛮人種は一体誰かと、学界・国民沸き立った。この時、坪井は日本に人類学を立ち上げて、アイヌの伝説に登場する「コロボックル」と導いた。大きな批判の嵐にあうが、しかしひるまぬ坪井の意図はどこにあったか。若き日、ダーウィンの進化論に影響を受けたその科学の目は、人類・人種、その系統を説明し、列島にやってきた時期や日本人との関係も、当然その視野に含まれた。時の歴史研究に打ち込まれた大きな楔、神話歴史と闘った坪井の姿、その真意を追う。 【著者略歴】 三上 徹也(みかみ てつや) 1956年 長野県岡谷市生まれ 明治大学大学院博士前期課程修了 現在、長野県上伊那農業高校教員 第10回尖石縄文文化賞受賞 主要著書・論文 「唐草文系土器様式」『縄文土器大観3』小学館 1988年 「縄文石器における『完形品』の概念について」『縄文時代』創刊号 1990年 「縄文時代居住システムの一様相」『駿台史学』第88号 1993年 「縄文人の実用と嗜好」『考古学研究』180号 1999年 『諏訪湖底曽根遺跡研究100年の記録』(編著)長野日報社 2009年 『縄文土偶ガイドブック』新泉社 2013年 ほか 【目次】 はじめに ― 本稿の目的に替えて ― 第一章 日本人類学の立ち上げ 第一節 人類学を志す 一 生い立ち 二 人類学会を立ち上げる 第二節 モースの、そして進化論の影響 一 モースに対する坪井の真意 二 進化論への強い傾倒 第三節 坪井正五郎に影響を与えた二人 一 箕作佳吉 二 三宅米吉 第二章 コロボックル論争前夜 第一節 モースの大森貝塚調査と、導かれた人種観 一 大森貝塚の調査と報告書 二 モースの人種観 三 坪井と白井のモースに対する認識の違い 四 コロボックル人種への関心 第二節 三宅米吉の『日本史学提要』の意義 一 驚愕の内容 二 現代的な評価と知られざる一面 第三章 横穴論とその論争 第一節 論争の経過 第二節 土蜘蛛は日本人種なり 一 土蜘蛛への世間の関心 二 坪井の土蜘蛛論 三 シーボルトの影響 第四章 コロボックル論とその論争 第一節 狭義のコロボックル論 ―対人物論争とその意義 ― 一 白井光太郎と(国体史観と欧米科学史観の対立) 二 小金井良精と(形質人類学と総合人類学の対立) 三 濱田耕作と(型式学的方法の萌芽をめぐる) 第二節 広義のコロボックル論 ― 坪井人種論の変遷 ― 一 コロボックル人種に関する認識とその変化 二 日本人種について 三 「人猿同祖ナリ」 ― 坪井の人種観 ― 第五章 日本石器時代に「ない」とされた二つへの挑戦 第一節 竪穴住居存否問題 一 本州に竪穴住居はないのか 二 ならば杭上住居の可能性 第二節 日本列島旧石器存否問題 一 旧石器時代の認識と否定 二 鳥居龍蔵の人気と年代観 三 坪井の考え 第三節 信州諏訪湖底曽根遺跡との遭遇とその意味 一 曽根遺跡の発見と曽根論争 二 坪井にとっての曽根の意義 第四節 坪井の本音 一 曽根への飽くなき坪井の想い 二 信念と心残りの無念の死 第六章 坪井の真実 第一節 坪井の事情 一 帝国主義に迎合したのか 二 本音を言えない坪井の事情 第二節 真実を求めた坪井とその後 一 よく似る三宅と坪井 二 坪井の死 三 坪井の種 四 コロボックル論とは何であったか おわりに 挿図出典一覧 |
상품명 | [절판]人猿同祖ナリ・坪井正五郎の真実 ―コロボックル論とは何であったか― 인원동조 쓰보이 쇼고로의 진실- 三上徹也 著 / 六一書房 |
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